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院長あいさつ
「認知症にだけはなりたくない」と多くの人が言います。それはよく理解できます。しかし、認知症の最大の危険因子は「加齢」なのです。つまり、長生きをすればするほど認知症になる確率は高くなります。現在の日本のような超高齢社会にあっては誰もが認知症になりうるといえます。 では、認知症になったら最後、その人は不幸で悲惨なまま終わるのでしょうか? 私たちの日々を省みると、楽しいことや喜びは少なく、苦しいことばかり多いのが現実です。次々と起こってくる問題に不安になり、悩み、他人を恨んだり、妬んだり、あるいは取り返しのつかぬ事をして後悔したり・・・と、いわば「負の感情」にたえず苛まれているというのが偽らざる所ではないでしょうか?認知機能に何ら問題がなく、自立した生活ができていても、このような状態は決して幸福とはいえないでしょう。逆に、たとえ認知症になっても、こうした負の感情に煩わされることなく、心が安らかであるならば、その人は決して不幸でも悲惨でもないでしょう。 長年認知症の人たちの診療に携わってきた経験から、適切な治療と良いケアがあれば、多くの患者さんにこのような境地に至ってもらうことができると確信しています。 患者さんには再び穏やかな日々を取り戻してもらえるよう、ご家族には介護の重荷から自身の人生が犠牲にならないよう支援してゆこうと考えています。 診療方針
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